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あごの下が腫れていたい〜唾石症

こんにちは 高橋デンタルクリニックです.

大人気のポケモンGoですが,当院近くの清水緑地はスポットになっているらしく,連夜多くのユーザーで賑わっています.

今日は唾石症の話.胆石,腎結石などは良く聞くと思いますが,唾液からも石ができます.

唾石ができると,

左右の片方だけ,あごの下が腫れたり,治ったりを繰り返す.

腫れは一時的なもので数時間で引いてしまう.

腫れとともに,痛みやしびれが出現する

などの症状が出現します. 強い痛みを伴うこともあり,この痛みを「唾仙痛」と言います.

食事時に唾液の分泌量が増えるので,食事をすると症状が出現するのが典型的です.

唾液は唾液腺という組織で作られます.耳の下にある耳下腺(おたふくかぜで腫れるところ),あごの下の後ろの方にある顎下腺,舌の付け根にある舌下腺があります.唾石がよくできるのは顎下腺です.

スクリーンショット 2016-07-28 17.01.32 顎下腺の解剖図(Wikipediaより)

顎下腺で作られた唾液はワルトン管という管を通って下の前歯の裏あたりから分泌されます.顎下腺の中やワルトン管に唾石ができると,唾石が栓になって唾液の分泌ができなくなります.作られた唾液が顎下腺やワルトン管内で貯まって風船のように膨らんでしまうのが腫れの原因です.急激に腫れるので強い痛みを伴うのです.

唾石は年単位で少しずつ大きくなり,また唾液に押し出されて位置が変わります.唾液の分泌を邪魔しない位置になると,症状は消失しますが,位置が変わって分泌が悪くなると症状が再燃します.唾液が分泌できない状態が長く続くと,顎下腺の機能が消失してしまいます.この場合も症状はなくなります.

治療

唾仙痛がある場合は,薬で唾液の分泌を抑えて,症状を緩和します.

唾石の摘出

口腔内で位置が特定できれば,局所麻酔で摘出できます.

奥の方にある唾石は少しずつ開口部へ押し出されてくるのでとれる位置に移動するまで待つこともあります.

深い位置にある場合でも内視鏡を用いた手術で摘出できる事があります.(全身麻酔になります)

顎下腺の摘出 

唾液腺の機能が消失してしまっている場合や,顎下腺の中に大きな唾石がある場合,感染などを繰り返すなど,症状がひどい場合は顎下腺を摘出することがあります.全身麻酔の手術で,あごの下の皮膚を切って摘出する手術となります.

 

 

 

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