高橋デンタルクリニックです．

秋も深まってまいりました．

今日は外傷の話です．

お子さんなどが遊んでいて顎をぶつけることがあります．スポーツなどでも怪我をする事があります．

顎をぶつけるなどの怪我をしたときに，チェックしておく項目をお話しします．

出血は押さえて止める

上唇小帯（唇の裏にあるスジ）など，口の中を怪我するとびっくりするくらい出血するときがあります．

出血は押さえれば止まります．まずは慌てずに出血しているところにガーゼを当てて指で軽く押さえてください．

口の中を切っている場合は，出血が止まっていても，縫った方がよい事もありますので，口腔外科を受診しましょう．

どこをぶつけたか確認する．

ぶつけたのは口だけではないかもしれません．転んだときなどは，頭をぶつけてタンコブを作っていないかを確認してください．

歯が抜けた，折れた場合は　抜けた歯，折れた歯は保管する．　

抜けてしまった歯は元に戻すとくっつくことがあります．　折れてしまった歯も同様です．折れ方によっては元の場所にくっつけることができます．　注意して欲しいのは乾燥させないこと．早く処置をすること　です．成功率は時間がたつほど低下します．

抜けた歯，欠けた歯はこすらないように水洗いをして，牛乳の中に入れる（最も身近にある滅菌された液体）か，口の中（下の前歯の後ろあたり）に入れるて保管してください．

とにかく早く歯科医院を受診してください．

こんな時は顎の骨を骨折しているかもしれない

顔がゆがんでいる．

かみ合わせがずれた．

咬むと顎全体に痛みがある

物が２重に見えるときがある・鼻血が止まらない

口を開けると痛い．または開かない　　等．

受診は口腔外科専門医を．

外傷の程度によってはかかりつけ歯科でも対応してもらえますが，症状によっては対応しきれない場合もあります．

こんな時はすぐに総合病院を受診！　

気を失って倒れた．または，ぶつけた時に気を失った．

吐き気，嘔吐，等の症状

顔色が悪い

手足にしびれがある，まっすぐ歩けない

頭に大きなたんこぶを作っている

これらの症状は頭に異常があることがあります．放置すると麻痺が残ったり，命にかかわることもあるので，すぐに総合病院を受診してください．

また，直後に異常が無くても後から出てくる症状があります．特に強くぶつけている場合は，様子がおかしいと思ったらすぐに救急車で病院を受診してください．

顎をぶつけた時はなるべく早く口腔外科を受診しましょう．

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